昨日のブログでは動画制作のことのみだったので、本日はオフリド生活に関して。
現在6月半ば、オフリドは朝の最低気温18度、昼過ぎの最高気温30度前後、晴天、みたいな日が続いている。私の普段住んでいるフランスでは、未だに最高気温20度前後、みたいな日々なので、一足早く夏気分を味わうことができてとても嬉しい。外を歩くのにも、素足にビーサンで、すっかりリラックス。ここはまるで沖縄みたい。
昼間15時くらいだとまだ日も強いし暑すぎてとても外出する気分になれないので、いつも外にお散歩に出かけてみるのは夕食を終えた18時半ころから。それでも夏のヨーロッパの陽は長いので、20時半~21時くらいにやっと陽が落ちる、といった感じで充分楽しめる。
昨日も街へお散歩へ行ってみました。まずは、まだ行けていなかった古代の野外劇場へ。
小高い丘を登っていくと突如現れる野外劇場。これはヘレニズム時代の遺跡ということらしい。えっ、ローマじゃなくてヘレニズム?と思って調べてみたところ、ヘレニズムとは、ギリシャ風、ギリシア文化といった意味で使われていて、ヨーロッパが古代ローマ帝国の支配下に入るもっと前のことだと。そしてローマはこの文化を受け継ぎ発展させていったと。
ヨーロッパのいたるところで見かける古代ローマ時代の遺跡だけど(パリにも街中に小さな劇場がある)、もとをたどると全部ヘレニズム文化なのか。すごいなマケドニア!
丘の上の劇場をあとにし、旧市街の街中を下っていくと、マケドニアの伝統的な家が立ち並ぶ。2階3階に上がるにつれ、少しずつ大きくなっている不思議な形。
所有する土地の面積によって徴収される税金が比例しているのでこうなったとかなんとか聞いたような。
この建物はアパートメントホステルとして使われているよう。すごくかわいい♪
旧市街は石畳の坂道が続いて、スーツケースを持っての移動だと大変なことになるやつ。絶対におすすめしません。でもニャンコもいて絵になりますね。
坂を下って湖に近くなったころ、ちょうどレストランから出てきた年配のご夫婦がフランス語で話しているのが耳に入ってきて、( ゚Д゚)!!みたいな顔で反応してしまった私。ここオフリドにきて2週間で初めてのフランス語!
嬉しくなってしまい、つい話しかけたらとても感じのいいご夫婦で、実はベルギー人とのこと。旦那さまのほうはベルギーのオランダ語圏の地域の出身とのことで、(ややこしいのだけど、ベルギーの北のほうはオランダ語圏、南のほうはフランス語圏と公用語が2つある)ここオフリドにどうしてオランダ人が多いのか聞いてみた。
注:聞いた話だと、オフリドに来る観光客はドイツ人、オランダ人が多いそう、。
そうしたら、以前オフリドに住んでオフリドを題材にした小説を書いていたオランダ人作家がいたそうで、その人の記念館や住んでいた家もここにあるとのこと。その人のおかげでオランダと北マケドニアの友好関係が結ばれたとかなんとか。。。
調べてみたら、確かにいました、A.den Doolaardさんという方のよう。
思わぬ形で、あまり日本人が知らなそうなオフリド豆知識を仕入れることとなり、ちょっと嬉しくなってしまう。この土地を愛した外国人作家がいるって、素敵なエピソード。
さて、陽も落ちてきたころそのまま湖沿いを歩いていると、ヨーロッパの夏によく見かける移動式遊園地が。
こうしてオフリドの長い夜がゆっくりと更けていく。。。
また、夜のお散歩に出かけよう。